レイラの地震・台風・水不足?!最新情報

地震予知予言、台風最新情報、水不足最新貯水率など、報道されない『もしも』の災害に備えるための情報です

【東日本大震災体験談】災害時に必要な心の余裕を得る備えとは

東日本大震災を中学生の時に経験した20代の田中さんは、この震災時の経験が今の備えに大きな影響を与えたと言います。今回お寄せいただいた田中さんの災害体験談は、災害を経験された方誰もが災害当時や災害後に思っていたことだろうと思います。時間が経つにつれ、当時日本中が「もしもに備えなきゃ」と思った防災の気持ちも薄れつつありますが、この文章を読んだ後、少しでもあの時の気持ちを思い出してもらえたらなと思います。

こんにちは、田中と申します。今年で23歳。新米の社会人です。本日はそんな自分が遭遇した大地震、東日本大震災について皆様に私の経験をお話しできればと思います。

私は家族が亡くなったわけでも、また家が流されたわけでもありません。しかし、2011年3月11日という日付を忘れることは一生ないだろうと思います。

当時私は栃木県に住んでおり、初めて買ってもらった当時ガラケーだったケータイ電話の便利さに感動したことを今でも覚えております。その日は、私が受けた高校の合格発表当日で、午前中に結果を確認し無事受かっていることを知った私は、その足で当時仲の良かった友達と自転車で遊びに向かっている最中でした。

取りあえず公園にでも行こうかという話になり向かっていた最中、突然強烈な目まいに襲われたような感覚に陥り戸惑いました。しかし周りの民家から人がどんどん出てきて「地震だ」と口々にいっているのを耳にして、初めて地震が来ていることに気づきました。慌てて友達と自転車から降りてみると地面がすごい揺れ方をしており、不安になった私は近くにあったブロック塀の傍に移動しました。

しかし、その直後ブロック塀がギシギシという不吉な音をたてながら前後に激しく揺れていることに気づき、慌ててまた道の真ん中に移動しました。それまで学校の授業などで、ブロック塀は崩れる可能性があるため地震が起きた際には近づいてはいけないと習っていたことを、そのとき初めて思い出しました。

揺れが収まり、友人と「結構大きい地震だったね」など気の抜けた会話をしながら、様子見や情報交換がてら中学校に行くことにしました。その時私達はまだ、この地震が日本全体に齎す影響などまったく見当がついておらず、中学校についてから「今日は急いで帰るように」と先生から言われ、ようやく「もしかしたら今回の地震は今までのものとは違うのかもしれない」と気づきました。

家族が心配になった私は、ケータイでメールを送ってみることにしました。しかし、当然ながらサーバーが込み合っていたためか、何度試してもメールは送信できず。慌てて電話をしようと試みるもこれも当然ダメ。それまでこの一台でなんでもできると思っていたケータイの無力さを、持ち始めて数週間で学んだ週間でした。

途端に不安になった私は、友達に別れを告げ家への道を急ぎました。家に着くと母と妹に迎えられ「連絡が全然取れなくて心配したよ」と言われました。少ししてから父も仕事が早終わりになり帰ってきて、家族全員の無事を確認できたのですが、その後が大変でした。

必要な物の買い出しに行かねばとコンビニエンスストアに向かったのですが、信号がまともに機能しておらず、ずっと赤信号のままの信号や、ランプが消えている信号もありました。古い建物なんかは一部が崩れてしまっていたりして、その時点で少し世紀末のような雰囲気がありました。コンビニにつくと既に食料や飲み物の棚はガラガラ。カップ麺と飲料水をいくらか確保できたのは本当に運がよかったと思います。

無事食料を確保して安心したのも束の間、次に私たちを困らせたのが停電でした。勿論、買い出しに行く前から電気が止まっていることには気づいていたのですが、電気がつかないまま夜を迎えるのは非常に心細い感じがしました。

幸い、花火をするときなどにつかうローソクが家にあったので、なんとか明かりを確保することはでき、家族で食事をしました。その後私達家族は、別の市にある祖母の家は電気が通じているとの情報を、復活したケータイ電話から得て、そちらに身を寄せ無事特別酷い不便などは強いられずに済みました。

しかし、地域によってはその後も計画停電断水で不便を被った人も多数いたようで、駅の近くに住んでいた友人は、断水により家のトイレを使うことができないため、毎回わざわざ駅まで行って用を足していたそうです。

以上のような経験から私、もとい私達家族が特に痛感したのは、電気や明かりの大切さでした。夜、真っ暗な中、ローソク一本でも明かりがあるとそれだけで心の余裕は大きく変わりましたし、ケータイで誰かと連絡が取れたお陰で不便な生活を強いられずに済みました。なので、東日本大震災以降私は常に満充電にしたモバイルバッテリーを持ち歩くようになりました。

また、飲料水の確保という観点から、私は今ウォーターサーバーを家に設置しています。一度注文すると40リットルの水が届くので、万が一被災してもしばらくは水のストックには困ることはないでしょう。

最後に、震災に巻き込まれた際に一番大事になるのは心の余裕です。不安や緊張は心を焦らせ正常な判断をできなくします。地震に巻き込まれた際、せめて飲料水や情報を得るための電気が確保されていれば、それだけで震災後の立ち回りは大きく変わってくると思います。

皆様も「なんとなく対策はしないといけないけど、何すればいいのかわからないなぁ」なんて人がいましたら、2リットルのペットボトル一本から、大容量のモバイルバッテリー一つからでも、いざというときの心の余裕につながると思います。私の体験で、皆様の防災についての考え方が少しでも良い方向に進んでくれたら幸いです。

特集記事一覧

カテゴリー